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by gall gall
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ギャル考 2 (La pioggia)


北イタリアのサンレモで1951年から開催されている“サンレモ音楽祭”。
「花のささやき」のウィルマ・ゴイクや「夢見る想い」のジリオラ・チンクェッティの名前で耳にしたことのある音楽祭ですが、そのサンレモ音楽祭にフランス・ギャルは69年「La pioggia」で出場しています。下記の写真はその時のパンフレットです。左隣にいる女性は「La pioggia」のオリジナル歌手であるイタリアの歌姫ジリオラ・チンクェッティです。ギャルは「La pioggia」をフランス語のタイトル「L'orage」でカバーをしているわけです。
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ところで、このギャルとジリオラの二人はこのときのサンレモにコンビで出場したそうで、ゆえに、このようなパンフが存在しているわけで、結果は優勝こそ逃したものの、入賞を果たしたそうです。じつはYouTubeにはこのときの映像があります。でも、不思議なことに、ギャルもジリオラもソロで歌っているものしかないのです。コンビであれば、デュエットしているものかと思ったのですが、これはどういうことなのか、まだわからずにいます。

さて、ギャルはオリジナルのイタリア語で「La pioggia」を歌っています。YouTubeにはギャルが歌う「La pioggia」が4種類ありますが、69年のサンレモ音楽祭のものは2種類あります。

La pioggia ①(これは削除されました)
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La pioggia ②


どちらもオーケストラ生演奏をバックにステージで歌っていて、ミニスカートのワンピースにブーツ姿、①はグラムロックのような派手な銀ラメ、②はお嬢様系のシックな黒色です。でも、「アレ?なんで2回も歌っているんだろう?」。サンレモ音楽祭はコンペ形式なので、予選分や本選分(または入賞前と入賞後)なのでしょうか?

ギャルとジリオラの比較

二人の「La pioggia」を比較してみると、ギャルの個性がよくわかります。

ジリオラ La pioggia


見てのとおり、ジリオラはスタイルが良く、セクシーなお姉さん系の美人です。歌唱力はそこそこあり、声は憂いをふくんだ落ち着いたアルトです。で、ギャルはといえば、すごいことになっています。外国語であるイタリア語で歌っている難しさを差し引いても、これは、プロの歌手としていかがなものかと、しかも、これで入賞とはなにごとかというものです。とくに①の衣装が痛い。超ミニのブーツ姿はいかにもアイドルらしいのですが、この時ギャルは22歳でアイドルというにはトウが立っています。なんだかギャルがB級アイドルのように見えてしまいます。じゃあ、いいところないじゃないかといえば、うーん、さらに突っこみは続きますが、

ギャルの音程は微妙に揺れ続けて安定しません。あきらかにハズしている箇所が3カ所あります。また、外国語なので力みがあるのか、たどたどしい上に母音の発音が妙に強くてゴワゴワしています。そして、声がいつもの変な声に輪をかけて変になっています。これって、素人の女子中学生!?みたいな声で思いっきり歌っています。バックコーラスが“La pioggia〜“とつけるのですが、ギャルの声はなじまずに浮き上がっています。そういえば、ギャルの楽曲でコーラスをつけた曲が少ないのはそのせいでしょうか?ギャル一人によるダブルトラックのリードボーカル曲は多いのですが。

ということで、レコード以上にギャル声が爆発しているこの「La pioggia」は、ギャルのボーカルの個性がすごくわかりやすくなっています。これをヘタのひとことでかたづけても勿論正論なのですが、そこに魅力を感じるのがギャルを好きになるってことかも。ギャルはたいていそうなんですが、この「La pioggia」でも声の出し方に思い切りがよく、その天衣無縫で天真爛漫な思い切りのよさに私はビックリするのです。やはりそれはギャル特有の強烈な個性というべきものであって、だからでしょうか、ギャルの歌を聴いた後には、ジリオラの歌がこじんまりとまとまりすぎて物足りなくかんじてしまいます。同じ曲なのになぜそう感じるのでしょうか?例えるなら、ジリオラのはカンツォーネに聴こえるけど、ギャルのはロックに聴こえるのです。いや、ロックというより、

ギャルの歌はパンクかもしれない

楽曲として「La pioggia」はベースとドラムの強烈なリズムから始まり、キャッチーなメロディに展開していく怒濤のポップスです。パンクをイメージしようと思えばアレンジも難しくないでしょう。でも、演奏をパンクバンドにさせてボーカルもパンク風に歌わせてみても、あまり面白いものにはならないかも。というのは、「ああ、そうなんだ、パンクにアレンジしたのね」と方法論としてのパンクになるからです。でも、ギャルははからずしも結果がパンクになってしまったという精神の部分でのパンクだから「これ?なに!?」と耳にインパクトを与えるのだと思います。
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Tracked from Saya's Great.. at 2007-08-03 23:23
タイトル : "La Pioggia"-Gigliola Cinque..
 今日紹介するのは初のイタリアン・ポップスで、ジリオラ・チンクェッティの"La Pioggia"(雨)です。  この曲は車のCMに使われていたので、ご存知の方も多いと思います。  イタリア語はさっぱり分からないけれども、軽快なリズムで、サラッと耳になじみます。とても可愛い曲ですよね;) ... more
Commented by akikonoda at 2007-07-25 20:46
GALL。
いいですね。
Commented by gall_gall at 2007-07-26 08:10
いいですね。
とり憑かれるような魅力があります。
Commented by sayako-c at 2007-08-03 23:28
こんばんは^^
お越し頂いてありがとうございます。
私もジリオラ・チンクエッティの「雨」UPしていたので、TB送りました。可愛い曲ですよね。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
Commented by gall_gall at 2007-08-04 18:10
70年代のギャルもいい曲が多いんですよ。
ギャルの楽曲紹介、これからも楽しみにしています。
Commented by Meu nome é GAL at 2017-04-09 17:10 x
初めまして。サンレモ音楽祭でギャルもジリオラもソロで歌っているものしかない理由はおわかりになりましたか? 実はあの音楽祭は曲の良し悪しで優勝を争うもので、当時は二人の歌手が別々に同じ曲を歌うスタイルでした。ですから優勝曲は1曲でも、それの歌手は2人いたのです。そして勝抜戦で争うのもこの音楽祭のスタイルでしたので、69年は最初の2日で24曲を14曲に絞り、最終日に14曲で優勝を争ったので2回歌っているのです。1曲のために2人の歌手を呼ぶなんて贅沢は、オイルショック後はできなくなり、今は1人で1曲を歌っています。そのため、歌の良し悪しを争っているのか歌い手のそれを争っているのか、最近のサンレモはわからなくなってきています。
Commented by gall_gall at 2017-04-10 08:14
> Meu nome é GALさん
なるほどなるほど!
1曲をコンビで歌うとはそういう意味だったのですね。
教えていただきありがとうございました。
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by GALL_GALL | 2007-07-09 20:16 | ギャル考 | Trackback(1) | Comments(6)